日本-フィジー直行便復活にはしばらく時間がかかりそう…。

日本とフィジーの直行便再開に関して、週三往復ずつの合意が今年7月になされていますが、まだ復活時期に関しては決定されていません。

日本-フィジー直行便復活!か。 | センガ・ナ・レンガなブログ

その後協議が続いているようですが、いまだに復活時期に関しては明確になっていません、その背景にはフィジーエアウェイズの保有機体にあるようです。

 




フィジーエアウェイズの保有機材

長距離用にエアバスA330、短距離用にボーイング737、国内用・近隣諸国用ににATR72-600型機やATR42-600を保有しているようです。

fiji A330

 

保有機材[編集]

2015年12月現在、以下の機材で運行されている。

フィジーエアウェイズ 保有機材
機材 運航中 発注 定員 備考
C Y
エアバスA330-200 3 0 24 249 273
エアバスA330-300 1 0 24 289 313
ボーイング737-700 1 0 8 114 122
ボーイング737-800 4 0 8 156-162  

 

Wikipedia

長距離フライト航路

現在、ナンディ国際空港から就航しているフィジーエアウェイズの長距離フライトは4つです。
・香港 エアバスA330-200
・シンガポール エアバスA330-200
・ロサンゼルス エアバスA330-300
・サンフランシスコ エアバスA330-200
(ホノルルは短距離扱いでボーイング737)

保有機材からわかる直行便の懸念点

見たらわかるのがそのままですが、機体数に余裕がなく、週3便となると確実にA330を購入となります。

A330は一機約250億円となりますので、その購入価格を日本が貸すという協議までなされているかどうかが焦点となると思います。

実際いつ頃から直行便が飛ぶと予想されるか

2019年冬ダイヤ以降は週4便ということが合意にいたっており、それまでは週3便ということも決定しています。ただ、その週3便がいつから開始となるかは未定です。

当ブログでの予想としては、2019年冬までには1年~1年半ほど週3便で運航すると思われるので、逆算すると2018年の冬ダイヤ、つまり2018年10月25日またはその年のハイシーズンである2018年8月から開始と予想しています。

フィジー国旗変更の見送り

数年前から協議され、今年採決する予定となっていたフィジーの国旗変更が見送りとなりました。

リオオリンピック 7人制ラグビーでフィジーのチームがフィジー史上初のゴールドメダルを取ったことがその背景にあるようです。

ラグビー7人制男子金でフィジー国旗変更やめる | 毎日新聞

 





フィジーの国旗変更は、法務長官であるカイユーム氏が主導で行っておりました。

国旗変更の理由は、フィジーの国旗の一部にデザインされているユニオンジャックを外すことで、元イギリス領という国の位置づけを、太平洋諸国の一つという位置づけに変えたいというものでした。
また、カイユーム氏はイスラム教徒であるため、イスラム色の強い国旗に変えたいという意図があったという話もあります。

数多くのデザインからすでに23デザインまで絞られており、2016年の9月7日に最終国民投票が行われる予定となっておりました。

fiji_national flag finalists
最終選考段階に残ったデザイン

 

その国民投票直前にバイニマラマ首相が変更中止を宣言したのです。

Rio Olympics: Rugby gold medal prompts Fiji U-turn on flag change

 

RIOでのフィジー選手の活躍、そして国民が国旗を掲げて彼らを応援し、祝う姿にバイニマラマ首相は感動し、変更中止を決めたということです。

また、リオデジャネイロオリンピックで7人制ラグビーの表彰式でメダルの授与役をされていたイギリスのアン王女が2つのことに感動されたそうです。
一つは金メダルの授与の際、フィジーの選手はひざまずき、金メダルを受け取ると3回手をたたくという、フィジーの伝統的な敬意の表し方をしたこと、

Reuters
Reuters

 


そしてもう一つは、2つのユニオンジャックが表彰式で掲げられていたことに非常に感動したというエピソードもあります。
(ユニオンジャックの一つは2位だったイギリス、もう一つのユニオンジャックは1位となったフィジーの国旗にデザインされているユニオンジャック)

 

そのアン王女の逸話をバイニマラマ首相が聞いたのではないかという話もあります。

国旗を変えたがっていたカイユーム氏にとっては面白くない話かもしれません。(バイニマラマ首相はフィジー人、カイユーム氏はインド系フィジー人なので、ここでも人種の軋轢を感じます。)

いずれにしろなじみのあるフィジーの国旗が変更にならないということで、私としては心が落ち着きます。

 

Flag_of_Fiji.svg