バヌアツ旅行記3の続きです。
バヌアツへ行くにあたって、目的は2つありました。
火山を見ること、そしてエロマンガ島に行くことです。
エロマンガ島というのは、男なら誰もが知っている島です。
中学生の時、世界地図に「エロマンガ島」という文字を見つけて喜んだものです。
場所はよく覚えていなかったのですが、まさかフィジーから意外と近くにあったとは。
これは行かねばなるまい!と思い、バヌアツに向かったのでした。
エロマンガ島への行き方
エロマンガ島はバヌアツの本島にあたるエファテ島から南東に約110キロの位置にあります。
Erromangoというつづりで、イロマンゴという表現をされている場合もあります。
ポートビラのあるエファテ島だと「イロマンゴゥ」という発音です。
火山のあるタンナ島の方言では、明らかに「エロマンガ」という発音でした。
GoogleMapはエファテ島の発音「イロマンゴ島」です。
Yahoo地図はタンナ島の発音「エロマンガ島」です。男のロマンを引き継いでくれています。これからはYahoo地図を使うようにしようと思った瞬間です。
エロマンガ島は小さい島ですが、何故か空港が2つあります。
一つはディロンズベイ空港(Dillon’s Bay Airport)、もう一つはイポタ空港(Ipota Airport)です。
就航しているのはエア・バヌアツのみです。
また、タンナ島からは船が出ており、1日がかりとなりますが、船で行くことも可能です。
飛行機でのエロマンガ島への行き方
飛行機で行く場合、Air Vanuatu一択です。
エロマンガ島へはバヌアツ本島であるエファテ島からの便を使うことになりますが、なぜかエア・バヌアツの公式サイトからチケットをとることができません。
ポートビラ → ディロンズベイ、またはポートビラ → イポタ というチケットが出てこないのです。
そこでチケットのとり方としては、2種類あります。
エア・バヌアツへ電話する
一度メールで連絡しましたが、まったく返事がありませんでした。
電話であれば予約することが可能です。
私はフィジー在住なので、Nadiオフィスに電話しました。しかし誰も出なかったので、結局国際電話でポートビラオフィスに電話しました。
Port Vilaオフィス:(678) 23848
Nadiオフィス:(679) 9995727
旅行代理店に依頼する。
幸いなことにバヌアツには日本の旅行代理店があります。
多少の手数料はかかりますが、英語で電話して予約することに対して不安がある人は旅行代理店に頼むと確実です。
サウス・パシフィック・ツアーズ・ビラ (South Pacific Tours Vila)
便名
今回、エロマンガ島より南にあるタンナ島というところにも行きたいと考えているので、航路のパターンとしては2パターン考えられました。
パターン1
①エファテ島〜エロマンガ島の往復
②エファテ島〜タンナ島の往復
という4枚のチケットを取るパターン。
①エファテ島〜エロマンガ島の片道
②エロマンガ島〜タンナ島の片道
③タンナ島〜エファテ島への片道
という3枚のチケットを取るパターン
この2パターンを比較すると後者の方がチケット発券枚数が少ないので安くなりますし、時間的ロスも減ります。
ただ、エロマンガ島〜タンナ島というチケットがレアで、取りづらいというデメリットがあります。
航路を調べる
そこで航路と時刻表を調べました。
航路や飛行機の時刻表を調べる時、私はflyteamというサイトを使います。
FlyTeam
調べる際に空港コードを覚えておくと、素早く検索できて便利です。
空港コードとは、3文字のアルファベットで示されるもので、ポートビラ・バウアーフィールド空港であればVLI、ディロンズベイ空港ならDLY、イポタ空港はIPA、タンナ空港はTAHです。
先程のFlyTeamの航空路線で「VLI DLY」などと入れればポートビラ・バウアーフィールド空港とディロンズベイ空港の間の航路と時刻表が表示されます。
エファテ島からエロマンガ島への航路
ポートビラ・バウアーフィールド空港〜ディロンズベイ空港
NF243 木のみ
ポートビラ・バウアーフィールド空港〜イポタ空港
NF242 火・木のみ
エロマンガ島からタンナ島への航路
ディロンズベイ空港〜タンナ空港
NF242 火のみ
イポタ空港〜タンナ空港
NF242 火・木のみ
タンナ島〜エファテ島
タンナ空港〜ポートビラ・バウアーフィールド空港
NF240 水以外
NF1240 火・木・土のみ
NF242 火・木のみ
NF1246 土のみ
NF246 土のみ
NF238 火・水・木・金・土のみ
*2016年12月時点の情報です。
これを組み合わせると理想の航路が出来上がります。
エロマンガ島には何もないということを聞いていたので、「エロマンガ島には一瞬立ち寄れればいいな」くらいに思っていました。
実はこのFlyTeamでも抑えきれていなかった、NF1242という便があることがわかりました。
NF1242は、ポートビラ・バウアーフィールド空港を出発、ディロンズベイ空港(エロマンガ島)を一旦経由し、タンナ島に向かうというすごい航路です。
エロマンガ島に一瞬立ち寄りながらも、購入するチケットはポートビラ・バウアーフィールド空港〜タンナ島の往復の2枚という理想的な航路です。
ということで、NF1242ご指名でチケットを取りました。
かかった費用
航空券(エファテ島〜(エロマンガ島経由)〜タンナ島往復): 25,000バツ(約25,000円)
税金: 800バツ(約800円)+ 3130バツ(約3,130円)
合計: 28,930バツ(約28,930円)
いよいよ出発
国際線ではなく、国内線のターミナル(と言ってもただ横の建物)に入ります。
国内線のチェックインカウンターは朝早いのにもかかわらず、混み合っていました。
飛行機の遅れなど無いかをチェック。
:
:
ん?
:
:
んん?
:
:
NF1242が無い!
チェックインカウンターの人に聞いてみると、
「NF1242は欠航になったよ」
:
:
あれだけ調べてチケットを取ったのに…。
:
:
バヌアツ滞在の日程も限られていたので、仕方なくエロマンガ島は諦め、おとなしく直接タンナ島に行くことに。
チェックイン
チェックインカウンターでタンナ島直行便のチケットへ変更
タンナ島にはATMは無いだろうということで、両替しました。1フィジードル52.08バツ。あまりレートは変わりません。
お腹が空いたので待っている間に朝ごはん。コーヒー込みで900バツです。
ぼーっとしていると、Departure TAXの文字が見えました。国内線に乗るには200バツ支払わなければならないようです。
無事支払い終わりました。
なんと、荷物検査は一切なく、100mlの水分どころか、普通に1リットルの水を手に持ったまま飛行機に向かいます。
機種はATR 72-600。もちろんプロペラ機です。
スペースは比較的余裕がありました。
中は全然混み合っていなかったので、2人がけに1人で座りました。
エファテ島上空です。
タートルベイのあたりですね。道路が舗装されていないことがわかります。(このせいでタートルベイに辿り着けなかった)
エロマンガ島上空
ついに念願のエロマンガ島上空に到着!
ちなみにエファテ島からタンナ島に向かう場合、エロマンガ島は左手に見えるので、左側の列の窓側に座ることをオススメします
逆にタンナ島からエファテ島に向かう場合は、右側の列の窓側です。
雲が邪魔ですが、うっすら島の線が見えます。
エロマンガ島はけっこう大きい島なので、じっくりと眺めました。
そんなこんなで忙しくしているうちに、タンナ空港に到着しました。
タンナ空港はかなり小さい空港です。エロマンガ島の空港はもっと小さいのでしょうが。
まとめ
エロマンガ島への便は欠航する可能性があるということがわかりました。
エロマンガ島へ確実に行くには、エロマンガ島への便は曜日が限られているのでバヌアツ滞在日数を少し多めにとっておくことをおすすめします。
ちなみにタンナ島の住人でエロマンガ島で働いていたという人に出会いました。エロマンガ島は2015年サイクロン・パムの被害が大きかったため、その修復作業に行っていたようです。
自然がたくさんで、川や森がきれい。また、豚やヤギなどが野生化して動物だらけ。ハンティングにもってこいの島だそうです。
次回に続きます。