[書評]Life Shift 一生公務員という生き方は危険(元公務員の意見)

Work Shiftの著者の最新著書Life shiftを読みました。

今の日本では100歳まで生きる人が50%超となるとみられています。ですので、人生80年という考えは捨てて、今までより20年長い100年という時間を見据えて人生設計をする必要があります。

「大学卒業 → 公務員 → 引退 という人生が最も安泰」と考えていませんか?
そのように考えている人は非常に危険だという事を、元公務員の視点から伝えたいと思います。




マルチステージという行き方

団塊の世代ぐらいまでは、教育(20年〜25年)、仕事(35年〜40年)、引退(20年)という3ステージで生きていくことができた(あるいは逃げ切れた)のですが、団塊の世代以降の世代は「教育」ステージで身につけた能力は急激な変化により次第に時代遅れとなってしまい、2ステージ目を全うできない、もしくは今までより長い「引退」ステージで資産が枯渇してしまう可能性があります。

そこでLife Shiftで提唱しているのは、マルチステージという生き方です。

自分というのアイデンティティを確立し、仕事のステージにはいっても再び教育のステージ移ってスキルに再投資したり、今までレクリエーション(娯楽)に使っていた時間をリ・クリエーション(再創造)の時間につかうことで、今までより長い人生が苦痛なものではなく、より意味のあるものになるというものである。

教育のステージ → 第1の仕事 → 再投資(スキルの学び直し) → 第2の仕事 → 再投資 → 第3の仕事 → 引退

という生き方です。

引退のステージは80歳ごろとなり、場合によっては80歳でもスキルを活かして働くこともできます。
80歳になってまで働きたくない!と思っている人もいるかもしれませんが、80歳以降は収入にこだわらず、「やりがい」や「生きがい」、「人から求められる仕事」をすることが良いです。

公務員がいかに危険か

この本を読んで感じたことは、今まで「安定」の代名詞であった公務員が非常に危険なものであると感じました。

 

スキル面

公務員の場合、退職金が多い、年金が手厚いなどの理由より、60歳または65歳の定年を無事に迎えたら勝ちという考え方があると思います。確かに現時点において定年を迎える人は当てはまるかもしれません。

しかしまだ現役世代の人は、このままだと65歳引退時に何もスキルがない。社会では使えない人間になっている可能性があります。

 

経済面

65歳の定年から100歳で死ぬまで35年間あります。 貯蓄を食いつぶし、年金だけで生活するには長すぎ、資産がそこを尽きる可能性がある。

また、世間が公務員を見る目は厳しく、真綿で首を絞められるように徐々に給与や退職金がカットとなっていきます。
35年間を貯蓄、年金、退職金だけで頼っていくには、生活レベルをかなり下げなくてはなりません。

 

年金

公務員の特権共済年金ですが、厚生年金と統合されることにより、公務員の年金メリットが薄くなってきています。
年金の財源が年々厳しくなっていくにつれて、共済年金はより厚生年金と同等のものに近づいていくでしょう。

 

日本破綻

みなさんもご存知の通り、日本は借金大国です。
日本がギリシャのように破綻し、公務員に給与が支払われず、収入がなくなる可能性も大いにあります。

 

国家、自治体に依存しすぎ

人生のステージの選び方などは、育児休暇などの面において政府の方針に左右されがちです。
100年ライフという長い人生をおくるにあたって、公務員は政府の方針だけでなく、給与や就業規則などすべて政府や自治体に依存しています。
この点において民間企業に比べ、リスク分散ができていません。

 

公務員が生き残るには

貯蓄比率

今のうちに貯蓄比率を上げる。月収の20%ぐらいを貯蓄する事を目標にすべきです。

 

投資

投資して有形資産をふやしておく。インフレ率+3%以上を目標としたいところです。副業規定がありますが、投資は副業では無いので問題ありません。

 

スキルを身につける

65歳以降でも働けるスキルを身につけておく必要があります。その他、65歳以降にお金を使わない生活(田舎暮らし、畑を作るなど)を選んでも良いかもしれません。

 

無形資産

余暇をつかって、働くためのスキルだけではなく、無形資産(本職の看板抜きで付き合える人間関係など)を作っておく。
定時で帰れる公務員は特に、この無形資産を築く時間に使いましょう。テレビをみてお酒を飲んでいる暇はありません。

 

まとめ

元公務員の視点から、Life Shiftの本の内容を交えて、一生公務員という生き方は危険という記事を書いてみました。
段階の世代ぐらいまでは変化が緩やかだったので、まだ3ステージ(教育、仕事、引退)の生き方でも逃げ切れましたが、もうそのような時代は終わりました。
その兆候は「下流老人」という言葉が示している通り、すでに現れ始めています。

定期的に自分に再投資し、スキルを磨いて行かなければAI(人工知能)に仕事を奪われてしまいます。
65歳で引退し、乏しい財産を切り崩しながら生活し、長生きすることが苦痛である。そのようなことにならないよう、今から準備しておきたいですね。

バヌアツ旅行記7 最も火口に近づける島 タンナ島 温泉

タンナ島の見どころは、ヤスール火山、カスタム・ビレッジ、温泉などがあります。

私は温泉好きなので、温泉に連れて行ってもらいました。
往復で2,000バツ、入場料は1,000バツです。




場所


Google Mapには温泉のことは示されていません。

 

ジョン・フラム信仰

このあたりの村にはジョン・フラム信仰というムーブメントがあります。キリスト教とは異なるようです。2月15日に大きな祭があるとのことです。

タンナ島温泉
ジョン・フラムのシンボル

 

温泉

タンナ島温泉
今回のガイド。温泉のオーナーだそうです。写真右下に落ちている少し太い木の枝の先は火がついており、これでタバコに火をつけていました。「ローカルライターだ」と言っていました。

 

タンナ島温泉
海辺です。満潮時は海の水が逆流してくるのでお湯がぬるくなり、干潮時はお湯が熱くなるそうです。わかりやすいです。

 

タンナ島温泉
更衣室です。

 

タンナ島温泉
これ全部温泉です。
今までの人生で見た中で一番大きな温泉です。

 

タンナ島温泉
地元の子達が飛び込んで遊んでいます。

 

満潮だったので、湯加減はぬるめでした。また、温かい場所は非常に浅いので寝転がっても体の半分ぐらいしか浸かりません。

 

タンナ島温泉
これが源泉です。あつすぎて触れませんでした。

 

温泉の村

タンナ島温泉
豚がアチラコチラにいます。

 

タンナ島温泉
タンナ島温泉
子どもたちが大きな花びらを両手に戦っていました。

 

まとめ

温泉の更衣室はほぼ野ざらし状態なので、前もって水着に着替えるか、いっその事普通の服で入ってしまうのも良いでしょう。
日差しが強いので、普通の服の方が露出が少なく日焼けしなくて良いかもしれません。

前述の通り、温泉の温度は潮の満ち引きによるのでかなり変化するようです。
ガイド料の1,000バツは普通にガイドのおじさんに手渡したら良いです。