外貨両替レートを比較する。できるだけ良いレートで両替する方法。 基礎知識編

 海外で生活する上で必須なものが外貨です。当たり前のことですが、日本円を外貨に両替すると両替手数料を含む諸手数料が引かれて、その分目減りしてしまいます。そこで、外貨両替手数料をいかに安くするか、いくか比較検討してみました。「基礎知識編」、「初級編」、「中級編」、「上級編」、「裏技」の5回に分けて記事を書いてみます。




用語説明

外貨両替を考える上で必須の用語を挙げてみました。

TTM(公表中値):ニュースなどで表示されるレート。本日の米ドルは○○円です。という時の数字。

TTS(電信売相場):銀行/両替屋が外貨を売る時のレート。逆の立場で考えると、顧客が外貨を買う時のレート。「We sell」などの表記がしてある場合が多い。

TTB(電信買相場):銀行/両替屋が外貨を買う時のレート。逆の立場で考えると、顧客が外貨を売る時のレート。「We buy」などの表記がしてある場合が多い。

TTSとTTMまたはTTBとTTMの差額が銀行/両替屋の儲けとなります。また、TTSとTTBの数値の乖離が大きいほど両替レートが悪いということになります。

そして一般的に、TTS > TTM > TTB です。
売値より買値が高いことはありえないですからね。

例を挙げてみます。
日本の銀行などはこのような数値である場合が多いです。

TTM 1米ドル120円
TTS 1米ドル123円
TTB 1米ドル117円

 ニュースで「今日の外国為替市場、1(アメリカ)ドル120円。」と報じられていることになります。ドルを買おうとすると、123円。逆にドルを銀行に持ち込むと117円で買ってくれます。両替手数料は片道(日本円から米ドル、または米ドルから日本円)が1ドル当たり3円ということになります。

 また、流通量の少ないマイナー通貨であればあるほどその数値の乖離は大きくなる傾向にあります。米ドルが片道3円、つまり3円/120円=2.5%の手数料ですが、マイナー通貨であるフィジードルだと倍以上の手数料を覚悟しなければなりません。そもそも日本の銀行ではフィジードルは扱っていないと思いますが…。

 

前提条件

 では、今回のレート比較の条件を設定してみます。この条件は「初級編」、「中級編」、「上級編」、「裏技」すべて共通で使う条件です。条件を揃えないと比較にならないですからね。

・10万円をフィジードルというマイナー通貨に両替
・TTM(フィジードル・日本円):60円とする。
・TTM(アメリカドル・日本円):120円とする。
・TTM(フィジードル・米ドル):0.5ドルとする。

まとめ

TTM, TTS, TTBをしっかり理解しよう。

では「初級編」、「中級編」、「上級編」、「裏技」で具体的に比較していきます。

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